目に見えた暴力は誰の目にも犯罪だと分かります。
ですから、被害を受けた人はその事を認識する事が出来ます。
しかし、目に見えない意地悪、暴言、無視等はする方も、される方もそれとは気が付かない事があります。
明らかに相手を傷つけようとして発する言葉と、
たまたま悪意なく言った言葉で相手が傷ついてしまった事と
区別をする事がとても難しいですね。
目に見えにくい、モラルハラスメントと言われる精神的暴力は
肉体を傷つけるような、目に見える暴力より深刻で悪質だと私は思っています。
人は、元々群れで生きる生物です。
暴言や蔑みにより、ターゲットにした人の存在価値を精神的に危うくしたうえ、
無視して、群れの仲間から外してしまう行為が如何に残虐な行為か想像して下さい。
ターゲットにされた人は、群れから外れたくないので何とかしようともがきます。
それが、モラハラを助長する事だと気が付かずに懸命に群れの仲間でいようとします。
群れから外れたくないと思うのは、人として当然の事です。
加害者は巧みに、そのように仲間外れにされたくないと言う人の気持ちを操ります。
人を傷つける言葉は、その人達の関係においてでしか分からない事もあります。
巧妙に無視する行為は、全く他者の目には気付かれなく行われます。
ターゲットにされた当人にだけ苦しみを与えるように、悪意を持って行われます。
実際に暴力行動を起こさなくても、精神的に人の心を追い詰め苦しめる事が可能なのです。
モラルハラスメントとは、このように悪質な事なのですが、
私は誰の心の中にも悪魔のささやきがあり、それを抑える道徳的な心も住んでいると思っています。
悪魔のささやきに乗ってしまった人を責めるより、そうならない方法を考えて行きましょう。
ターゲットにされた時の身の守り方を知って行きましょう。
先ほども言いましたが、人間は群れで生きる動物です。
群れで生きる意味は、群れで生きる方が安全だからです。
その安全が脅かされないように、人としてモラルを守っていきましょう
今日も最後までお読み頂き有難うございました。
牧村鹿子カウンセラー