今日は、久し振りにDV、モラハラの一般的なお話をします。

DVやモラハラは圧倒的に男性が加害者、
女性が被害者と言うパターンが多いのですが、
その逆があることも事実です。

この問題を考える時には、パワーバランスが重要なキーワードになります。
夫と妻以外にも、大人と子ども、先生と生徒、上司と部下等、
どこででも起こりうる日常的で身近な人間の問題なのです。

例えば、腹を立ててドアを“バーン”と大きな音を鳴らして閉める。
そのような事は、誰でも一度や二度はした事があると思います。

これも、恐怖に繋がる様々な出来事と一連の事として起こればモラハラになります。
怒りに任せて暴言を吐き、パートナーを叩いて乱暴にドアを閉めて部屋を出て行く。そういう行為が何度もあったとしましょう。
そうすると、ドアの“バーン”という音がするだけでパートナーは怯えるようになります。
こうなると、ドアの閉め方ひとつ、廊下の歩き方ひとつがモラハラに繋がる行為になります。
後日、たまたまドアを乱暴に閉めた時に「ドアを優しく閉めて欲しいわ。」と、パートナーに言われて、
「あ、そうか。」と気がついてドアの閉め方の癖を直すとか、
「ごめん、慌てていたから。」等と相手の意見を受け入れる気持ちがあれば問題はないのですが、
パートナーが自分に意見をした事を不愉快に思い
「偉そうに言うな。」とばかりに逆に怒りをぶつけ直せば立派なDVやモラハラに繋がってしまいます。
身体的な暴力のDVと違い、精神的暴力のモラハラはとてもわかりにくいのです。
ドアが思いのほか軽すぎて“バーン”と閉まってしまう場合もあります。
イライラして思いっきりドアを閉める事もあります。
ですから、ドアの音や廊下の歩き方でラハラを判断する事はできませんが、その人の行動パターンと受け取る人の感情パターンによればモラハラだと言うことになります。
DVやモラハラと言う言葉を使うと、特別な人の特別な行動のように感じられるかも知れませんが、日常に起こりうることで誰でも持ちうる心の動きの一つだとご理解いただけますでしょうか。

結婚教育カウンセラー牧村鹿子がいつも貴女を応援しています。
今日もゆっくりとお休みください。